帯状疱疹とヘルペスウイルスの関係、発症の原因と治療について教えて下さい。帯状疱疹とヘルペスウイルスの関係、発症の原因と治療について

帯状疱疹とヘルペスウイルスの関係

帯状疱疹を発症させる原因ウイルスはヘルペス属というグループに属する水痘・帯状疱疹ウイルスで、水痘、いわゆる水ぼうそうの原因ウイルスと同一です。
このウイルスの初感染はだいたい小児期に経験し、水痘として症状が出ます。
水痘はかさぶたが出来て落ちた後は再燃しない病気なのですが、ウイルスそのものは感染した患者の神経に感染し続けます。

 

発症の原因について

上に示したウイルスの神経への潜伏感染の状態は初感染後終生続き、普段は、患者のもつ免疫力で繁殖を抑えられているので無症状ですが、何かのきっかけに免疫力が落ちたタイミングでウイルスが再活性化し、発症するのが帯状疱疹です。
中高年の発症が多く、発症の原因として、疲労の蓄積や外傷、精神的・身体的な大きなストレス、病気の罹患、手術、免疫抑制薬の使用など思い当たるものもあれば、純粋な高齢化による生理的な免疫力の低下といった自覚のないきっかけの場合もあります。

 

治療について

治療薬については、ウイルス増殖に対しての治療と、帯状疱疹に関連する痛みに対する治療の2つへのアプローチに分けられます。

ウイルス増殖に対するアプローチ

ウイルス増殖を抑えて、症状の出ている期間の短縮を目指します。
薬の剤型としては内服薬と皮疹に塗る外用薬があり、どちらもヘルペスウイルスをターゲットとしたアシクロビル、塩酸バラシクロビル、ファムシクロビルが主成分のものです。

帯状疱疹に関連する痛みに対するアプローチ

帯状疱疹では前駆症状としての疼痛から皮疹が消えた後まで、皮疹が出ている期間より痛みの期間の方が長く出ます。ウイルスの増殖が激しい期間は一般的な解熱鎮痛薬であるロキソプロフェンナトリウム等がよくつかわれますが、皮疹の消失後も続く帯状疱疹後神経痛については、神経障害性疼痛に準じて、ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液の投与や神経ブロックが行われます。